「美容が大好き」という人はたくさんいるけど、美容業界で働いてやめた後の美容との向き合い方について教えてくれる人はいませんでした。
また、40代での美容とは?を模索している人に向けてこの記事は書いています。
エステサロン勤務という経験を得て美容業界を離れてから、変わってきた美意識や美容との向き合い方について解説します。興味のある方だけ進んでいただければ嬉しいです。
美容業界を離れて、まず感じたこと
美容業界で働いていた頃、デパコスの化粧品はある意味「甲冑」でした。
売り上げという戦場に挑むための装備みたいなもので、毎日フル装備で戦っていた感覚…
だって売り上げ目標達成しないと立場的に厳しくなってきたり、ボーナス出ないんだもの。
仕事を辞めたらその甲冑は必要ないはずなのに、しばらくはその感覚が抜けませんでした。あなたにも「仕事モード」がなかなか抜けない経験はありませんか?
美容が「仕事」じゃなくなった瞬間
とはいえ元々美容が好きだったので、仕事を辞めても美容への興味は全然なくなりませんでした。
でも一番大きかったのは、お客さまにもう会えないこと…。本当に寂しかったですね。
美容の話や最近のお話をしたいって今でも思います。元気がなかったら元気づけてあげたい。それができないことが一番寂しかったし、今でも思います。
美容業界とのギャップに戸惑った日々
美容業界から離れて、普通の会社で働き始めた頃は、正直驚きの連続でした。
まず戸惑ったのは、男性社会が当たり前という環境。さらに、女性同士の関係性にもいろいろな場面があり(美容業界とはまたちょっと違う)、人間関係に悩むこともありました。
まるで、美容とは程遠い世界にポンと放り込まれたような感覚。 自分がこれまで大切にしてきたものが、一気に遠くに感じられた時期もありました。
美容業界から離れて時間が経って見えてきたこと
それから時が経ち、美容へのモチベーションは、異性にモテたいとか、そんなに単純でもなくなってきました。
なんなら、デパコスを使用していることの優越感もどこか薄れていきました。(といいつつ百貨店の化粧品コーナーはしょっちゅう散歩するしSNS情報は食いつく笑)
やらなくてもいい美容を見極める
業界を離れる少し前からは、SNSやYouTubeで美容方法や化粧品、健康食品…これがいい、あれがいい、と情報が溢れていました。
「どこまでやるか」の境界線を引かないと、欲望に溺れてしまいそうです。
自分はどこまで必要なのか、美容以外の人生の満足度とか、他のことに目を向ける時間もできました。
40代になって必要だと思った美容習慣
40歳を過ぎてから、私が手をかけたい美容はだいぶシンプルになりました。
以前は新作コスメをチェックしたり、あれこれ試すのが楽しかったのですが、今は「本当に大切にしたい部分」だけに集中しています。
それは、肌・髪・指先・歯の4つ
肌
日焼け止めをしっかり塗ること、落とすこと、そして保湿。必要なスキンケアだけを厳選して使うようにしています。最近はドラッグストアで買えるものの中から、厳選するのが趣味です。
あれもこれも肌が気になる時や、最近顔が疲れているなって思う時は思い切って炭酸ガスパックを使います。あとは食事に気をつけて、睡眠をしっかり取る基本的なことです。

髪
髪だけでなく、頭皮の保湿やマッサージも取り入れてケア。髪のツヤはもちろん、根本から健康に保つことを意識しています。
指先
最低限のケアをして、カサカサのままにしないこと。
ネイルは艶が出るものを薄く一度塗りするだけでも気持ちが上がります。今、1番のお気に入りはセブンイレブンで売ってるパラドゥのネイルです。プチプラなのに上品な艶のある手元に仕上げてくれます。(しかも500円くらい)
歯
3ヶ月に1回は定期検診とクリーニングのために歯医者へ。最近は実費でのクリーニングにもハマっています。歯磨き粉と歯ブラシは歯科衛生士の友達や、通ってる歯医者さんでもおすすめしていた歯磨き粉を使用しています。何年も愛用してるフロスは、使用してからクリーニングのときにいつも褒められるようになりました。
それでもやっぱり「美容が好き」という気持ち
今はSNSやYouTubeなどから、毎日のように美容情報が流れ込んできます。
だからこそ、どこにお金と時間をかけるのか、自分なりに見極めていくことが大切だと気づきました。
そして何よりも、自分にとって「心からの満足感のスイッチ」がどこにあるのかを知ること。
それを見つけることで、美容は消費・浪費活動や単なる習慣ではなく、自分を大切にするための心地よい時間へと変わっていくのだと思います。
今の私が思う、美容とのちょうどいい距離感
美容業界を離れてから、私は自分にとっての「美容」の意味を改めて考えるようになりました。 以前は、仕事として、成果を出すために、まるで戦場に立つような気持ちと自分をふるい立たせるために向き合っていた美容。今は、美容は義務ではなく、自分を喜ばせるための必要な時間だと感じています。
この時間がなければ、ただただ消費してすり減ってしまいそうです。肌や髪を整えることは、単なる外見のためだけでなく、自分自身をいたわる行為。
これからも完璧を目指すのではなく、心が心地よく満たされる美容習慣を続けていきたい。そう思っています。
まとめ
40代になった今、美容は誰かのためではなく、私自身を大切にするための時間になりました。
あなたも、自分にとって心地よい美容を一緒に見つけていきませんか?